愛媛の障がい者スポーツ大会、そして幻となったパラリンピックの現場
第17回愛媛県障がい者スポーツ大会が、愛媛県総合運動公園で開催され、救護ドクターとして参加しました。
競技は、陸上、フライングディスク、卓球、アーチェリー。身体や知的に障がいのある選手の皆さんが、日々の練習の成果をしっかりと発揮されていました。
当日は風がやや強く、屋外競技は大変だったと思いますが、大きなケガもなく大会を無事に終えることができ、ホッとしました。
こうして障がい者スポーツの現場に立つと、自然と思い出す出来事があります。
それは、東京で開催されたパラリンピックのことです。
当時、自分はバドミントン競技のドクターとして現地で業務に就く予定で、ギリギリまで打ち合わせや準備を重ねていました。しかし直前になって、コロナの感染が急拡大。松山から東京へ行くこと自体がリスクと判断し、泣く泣く辞退することになりました。
一生に一度あるかないかの貴重な機会だっただけに、今でも思い出すと残念な気持ちは拭えません。
それでも、こうして地域の大会で選手たちの挑戦を支えられることに、大きなやりがいと喜びを感じています。
これからも、スポーツの現場に関わる医師として、選手が安心して競技に集中できるよう、陰ながら支えていきたいと思います。