リハビリテーション

 リハビリテーションとは、ケガをしたときや病気の回復後に行うものというイメージが強いのですが、何らかの理由で能力や機能が低下した状態から改善するよう働きかけることを指します。
整形外科では、病気やケガなどによって生じた障害や後遺症を、医学的な取り組みにより可能な限り改善し、日常生活動作の自立を図ることを目的とした医学的リハビリテーションを行います。
リハビリテーションでは、運動によって身体・運動機能の改善もしくは維持を図るようにする運動療法と、温熱や電気などの物理的な刺激で、機能を正常化させようとする物理療法を合わせた理学療法を行います。

リハビリテーション

 

当院のリハビリテーションの特徴

理学療法士・作業療法士によるリハビリテーション

 当院の理学療法士・作業療法士が評価や測定を行い、患者さまお一人おひとりに適したプログラムを作成し、急性期や慢性期の症状に対する機能回復のためのリハビリテーションを行います。
理学療法士は主に上肢・下肢・体幹の大関節に対する関節可動域の改善や筋力増強等の機能訓練を行い、作業療法士は主に手・指の細かい動作として、実際の日常生活場面での「作業」を想定した訓練を行います。

理学・作業療法士によるリハビリテーション
当院のリハビリテーションの特徴
当院のリハビリテーションの特徴
当院のリハビリテーションの特徴

(理学療法士:2人 作業療法士:1人 リハビリ助手:2人  2022年5月時点)

各種器具を用いた物理療法

 物理療法は、電気や光線や超音波・温水・冷水の熱などの物理的なエネルギーを利用して症状の軽減や痛みの回復を促します。
損傷や回復の過程や症状に応じて、温熱・低周波・牽引・マッサージ・レーザー等の器具を使い分けて治療を行います。

各種器具を用いた物理療法

 

リハビリ機器

腰椎牽引装置(スーパートラック)

頚椎・腰椎牽引装置
(スーパートラック)

  座ったままのリラックスした姿勢で、治療部位に適した角度で、牽引治療を行います。椎間板の神経への圧迫を緩和し、痛みを和らげます。

シンクロウェーブ

シンクロウェーブ

  下半身からの刺激により、三次元的な背骨・骨盤の動きを誘発し、体幹のみならず上半身・下半身の筋肉の緊張を和らげるマシンです。全身の筋肉がほぐれ、脊柱、股関節が柔らかくなります。

ウォーターベッド

ウォーターべッド
(アクアタイザー)

  水圧によるマッサージで、筋肉などの凝りを優しくほぐし、柔軟性を向上させます。

マイクロ波治療器

マイクロ波治療器
(マイクロタイザー)

  他の治療機器では届かない患部の深層まで部分的に集中的に温めることにより、血行不良の改善や痛みの緩和を図ることを目的とした温熱治療器です。金属類がなければ衣服の上からでも照射が可能です。

干渉波治療器(カイネタイザー)

低周波・干渉波治療器
(カイネタイザー)

  低周波に加え、干渉低周波治療、微弱電流治療、高電圧治療、バーストなど多彩な治療モードに対応できる治療器です。

ホットパック

ホットパック
(フィジオパック)

  5種類の鉱石と磁器セラミックボールを使用したホットパックです。患部や深部組織へ温熱を与えることで、血行の改善、疼痛抑制、筋・関節の柔軟性向上、可動域改善を目的に使用します。

半導体レーザー治療器

半導体レーザー治療器
(ソフトレーザリー)

  神経伝導の抑制、血流の改善、抗炎症などを目的に使用します。治療中に痛みがなく、低侵襲で、高い疼痛緩和効果を発揮する治療法として注目されています。

超音波治療器

超音波治療器
(ソニックタイザー)

  温熱作用とマイクロマッサージ効果により疼痛緩和や血行促進、組織の修復等を目的とした治療器です。

超音波骨折治療器

超音波骨折治療器
(アクセラス2)

  1日1回20分、骨折部に超音波を当てることで骨折部の修復が促進され、骨癒合までの日数が短縮されると言われています。痛みや違和感を伴わずに治療できます。

パワープレート

パワープレート
(Pro5)

  筋力強化、柔軟性の向上、バランス能力の向上などを目的に使用します。高齢者には転倒予防も期待でき、車椅子の方でも使用できます。

エアロバイク

エアロバイク

 

  脈拍数・走行距離・ペダルの回転数・運動強度などをモニタリングしながら有酸素運動を行います。

全身運動トレーニング機器

全身運動トレーニング機器
(アクトステップ)

  有酸素トレーニング・筋力トレーニングを効率的に行える全身運動機器です。上肢のみ、下肢のみの運動にも対応し、低負荷から高負荷まで自由に設定が可能です。

フィットネスマシン

トレーニングマシン

  高齢者の身体機能向上を目的としたマシンで、背中の筋肉や大腿四頭筋など日常生活に必要な筋力を強化するための運動療法に使用します。

上肢交互運動器

上肢交互運動器

  肩関節の可動域拡大や筋力の増強を図ります。