日本スポーツマスターズ2025愛媛大会 空手道競技のドクターを務めて
これまで様々なスポーツに関わってきましたが、その中には空手もあります。約30年前の大学生時代に、岡山の水口道場で極真空手を習っていました。フルコンタクトで実際に打撃を当てるスタイルです。
今回ドクターとして参加した全日本空手道連盟の組手は、“寸止め”ルール。東京オリンピックでも採用された世界基準の競技形式です。ただ実際には当たっている場面も多く、スピード感と迫力に圧倒されました。どちらのポイントか分かりにくい場面もありましたが、審判が一瞬で全員同じ判断を下す姿に、その確かな目を感じました。試合時間が2分と短いのも特徴です。
型の試合では、男性は勇ましく迫力があり、女性は力強さの中にしなやかさと美しさを感じました。動きや気合いに会場全体が引き締まり、空手の奥深さを実感しました。
ドクター業務としては、型は怪我の心配が少なく安心して見守れましたが、組手ではドクターに声がかかることが多く、終始緊張感を持って待機していました。競技の進行に合わせて動き続ける必要があり、集中力を切らさない時間が続きます。
学生時代を思い出しつつ、競技を支える立場から空手の魅力と奥深さを再確認できた一日。診療にも通じる“集中力”や“一瞬の判断の大切さ”を学び直す、貴重な機会でした。