格闘技イベントのリングドクターを務めてきました

 先日、ボクシング、キックボクシング、MMA(総合格闘技)ルールの計30試合が行われた格闘技イベントで、リングドクターを担当しました。すべての試合が白熱し、観客の声援も非常に盛り上がっていて、4時間半があっという間に過ぎるほどの熱気でした。

 出血やKO後の対応はプロボクシングの試合でも経験しているため、ある程度慣れていたのですが、今回は肩の脱臼に対する整復処置を4回も行うことになり、さすがMMAの試合だなと感じました。そのうち2回はリング内で整復を行いましたが、正直なところ、できればあまり経験したくない状況ですね。

 選手たちはそれぞれの試合に全力を尽くし、厳しいトレーニングを乗り越えてリングに立っていることを間近で感じました。その姿勢には本当に敬意を抱かずにはいられません。リングドクターとして、彼らの安全を最優先にサポートすることが私の役目だと改めて実感しました。

 観客の方々は「やれー!やれー!」と応援している一方で、私の心の中では「やめてー。もっとディフェンスしてー。どうかリングに呼ばないでー」と祈るような気持ちでいっぱいです(笑)。それでも、選手たちが自分の限界を超えて戦う姿は本当に感動的で、やはり格闘技は観客として楽しむ方が気楽ではありますが、その裏には並々ならぬ努力があることを改めて実感しました。

 今回の経験を通じて、改めて“選手の命を守る”というリングドクターの責任の重さを痛感しました。これからも選手たちが安心して試合に臨めるよう、さらに自分の知識と技術を磨いていきたいと思います。

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